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ツッコミどころの多さを作品選択の基準とした昨年とは打って変わって今年は正調映画ファン路線をセンタク。春はモチロン、チラシにオスカー像が刷り込まれてるエイガをテッテ的に観るぞ~イ!と、いうワケで4月2日は、午後1時10分よりシネマクレール丸の内にて「ブロークバック・マウンテン」。アジア系では初となったアン・リーの監督賞を含む3個の“オスカーおじさん”を獲得!山のあなたの空遠く「幸」すむと人のいう、ワイオミングの一角で菊花(きくは)の約(ちぎ)りを交わした二人のカウボーイ、イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)の20数年におよぶ愛の軌跡をつづったモンダイ作。件の授賞式では(例年の豪華さに較べ、ソコハカとない無名感漂う)ジョン・スチュアート司会の下、ハリウッド映画史を彩った数々の名作ウェスタンの中からジョン・ウェインやロバート・ミッチャムといったコワもて達のアヤしい言動や行動をヌき出したコラージュが披露されたりと、ハリウッド一流のしゃれっ気の中にもピリピリとしたモノを感じる。予告編から容易に想像がつくジャックの死を、パゾリーニの死にざまと重ね合わせて大いなるモリ上がりを期待した割りには拍子抜けの感をぬぐえない。1960~80年代に至る時の流れの中で、性的タブーを破った主役2人とそれを取り巻く人々の葛藤が有機的に結びついていないように感じた。“釣りに行くなんてウソでしょ!”が印象的なイニスのワイフ(ミシェル・ウイリアムズ)にしろ、ロディオ場の花から一転バリバリの実業家になって一家を切り盛りし始めるジャックのワイフ(アン・ハサウェイ)にしろ、キャラクターの造詣も大味で、ダンナのムカシのガールフレンドが現れたらもっと怒りクルいそうだし。主人公たちからハナれていくシチュエーションの描きこみも、「未知との遭遇」で宇宙人に取り憑かれて居間に巨大な“デビルスタワー”(あッ、これもワイオミング!)の模型を作り始めたリチャード・ドレイファスの許から逃げ出したテリー・ガーとドッコイだよ。 結局は批判のホコ先をかわすために口あたりの好さでタブーを包み込みすぎて、テーマまでが曖昧模糊となってしまったのではなかろうか? いまやアメリカ本国では、“ブロークバック”というコトバ自体が流行語と化してヒトリ歩きするほどの熱狂ぶりときくが、そのうちに「サウスパーク」あたりででサンザン茶化される運命にあるのだろうナ。
by oka-cpc
| 2006-04-07 15:02
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