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11月8日午後9時よりシネマクレール丸の内2にて「ミッドナイト・ムービー」。 60年代後半から70年代にかけて、ハリウッドメジャー各社の力の及ばぬ世界で生まれ、やがて映画界を席捲して現在に至るカルト・ムービーを生み出したヒトクセもフタクセもある映画人のインタヴューで構成されたドキュメンタリー。「エル・トポ」のホドロフスキー、「ピンクフラミンゴ」のウォーターズ・・・いずれおとらぬケッ作が世に出るにいたったいきさつを語るそのカオは作品の評判とはウラハラに、なんとも好々爺チック。その口から飛び出すのは製作秘話というよりは、お年寄りの語る武勇談の様相を一様に呈している。 低予算、紋切り型、悪趣味・・・のひとことでキリ捨てられてもおかしくないZ級な作品群を映画史に残る傑作たらしめた秘密の要素と奇跡の化学反応の正体は造ッた本人にもうかがい知れない謎? そのキーワードは、観客席にあるように思えてならない。劇中の人物を模した思い思いのコスチュームに身を固めた観客たちの乱入がいつしかムーブメントを打ち立てた「ロッキー・ホラー・ショウ」を例に上げるまでもなく、各々の上映劇場にまつわるエピソードの数々は、映画というよりむしろアングラ演劇に近いモノを感じる。 ジョン・ウォータースはエッセイの中で、「ピンク・フラミンゴ」に感激して自主製作映画を公開したら精神科のカウンセリングを受けさせられた、ファンの少年を紹介している。おそらく世界各地に結構いそうなこうしたヒトビトにスポットを当てたらもっと面白くなったカモ? 役者やスタッフが寄ってタカって作り上げるのはエイガ、演劇をツクるのは役者でも演出家でもない他ならぬ観客だ!と、いうのがボクの持論である。が、ために過去幾度かのCARAT演劇公演においても、自分の稽古そっちのけで情宣活動に奔走してきた。どんなヒドいコケ方をしてもオリジナル・ネガのある限り再評価の機会をネラえる映画とは対照的に、観客のいない芝居など稽古にもとる。客席がウマらなければ作品の善し悪し以前に評価の土俵にも上がれない。文字通りの一期一会、この点は最近トミに著しい映像媒体の進化をもってしてもカワらないと確信している。そんな風に考えてみると、本作に取り上げられた諸作品、非常に演劇的であるといえるかもしれない。 ▲カクイウ僕自身が、「ピンクフラミンゴ」と出会ったのはミッドナイトならぬ‘82年初秋のとある昼下がり、倉敷市中庄の田んぼの真ん中に不釣合いな空気を漂わす美術研究所(?)の一室。床に敷かれた三角形の座布団にすわって、サービスで振舞われた麦茶とワラビモチを口に運びながら鑑賞したのは字幕ナシの16㎜フィルム。ボカしナシで展開するディヴァイン一味の活躍に息を呑んだのを覚えている。ラストシーンでディヴァインが頬張る犬の雲古とさっきまで食べてたワラビモチのスガタがダブったが確信犯か?この日からエイガを見る目が少し変わった?
by oka-cpc
| 2006-11-19 23:54
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