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「OO7カジノロワイヤル」も、中野貴男カントクに“スペクター顔”と評されてしまった6代目ボンド等いつになく不安材料のアマリの多さに公開前から気をモんだものの、フタをあけてみればなかなかの好篇。 戸田奈津子の字幕も、アクション主体でセリフ短め、新ボンドのキャラクターに助けられてかボロが少なかった。加えて、ボンドの一人称に“僕”を使うことで歴代ボンドにない荒削りさと未熟さをウマく表現できていたと思う。 イアン・フレミングの原作中、これまで唯一シリーズに加わることが叶わなかった“第1作”をボンドの誕生編と解釈し、「女王陛下のOO7」‘69をホウフツとさせる原点回帰とスペクタクルなミドコロをウマく同居させている。 40年以上に及ぶ長大なヒットシリーズゆえに、ファンにとっては毎回登場するおなじみのシーンがオタノシミだったりするのだが、そのひとつひとつにひねりが加えられている最新作。とりわけ通常では冒険の始まりを告げる自己紹介“My name is Bond・・・JamesBond”をラストにもってきているのには意表をつかれた。 しかし、一見シリーズ屈指のハードさともとれるラスト・シーンが、それに至るまでの映画全体の印象をヌルくしてしまっているのも事実だ。ボンドとのカード対決で破産させられた死の商人ル・シッフルによるワルアガキ的な誘拐~拷問。そしてボンド・ガール=ヴェスパー・リンド(演ずるエヴァ・グリーンが新味に乏しいのがザンネン)の正体とその死。この一作を待ち望んでいたであろう原作者の故イアン・フレミングへの敬意を感じずにいられない。あとは、OO7ジェームズ・ボンドを冷酷なるプレイボーイたらしめたあのヒトコト・・・。と、思いきや劇中あれほどまでにボンドにツラくあたっていた上司Mが態度を軟化させてヴェスパーの隠された事情を説明。彼女が最後に遺した情報をたぐって黒幕に迫るボンド。なんかココまでやられると英国秘密諜報部員というより、まるで晴らせぬうらみをはらす必殺仕事人だよ。 「そうだよ、もちろん、“だった”といったさ。そん畜生はもう死んでいるからな」(創元推理文庫版・井上一夫訳)
by oka-cpc
| 2006-12-07 14:07
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