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承前 映画「砂の女」の前年、封切られた円谷英二&本多猪四郎、最大の異色作が「マタンゴ」。こちらは青年実業家のヨットに乗り合わせたいまでいうセレブなヒトたちが嵐に襲われ流れ着いた孤島で、餓えに端を発したエゴイズムの衝突とキノコの化け物マタンゴの恐怖に遭遇する。ひとりまたひとりと飢餓感に負けた仲間たちが、禁断のキノコを口にして怪物と化していくなか自制心を保ち、なんとか救助されたものの収容先の病室で菌糸の這いずった横顔を覗かせる主人公(久保明)の口から語られる、人間味を失ったこの街もまたあの島と同じ・・・というセリフ。 「砂の女」の劇中、岸田今日子演ずる“女”が口にする“トウキョウ”というコトバと、不条理で閉鎖的な生活からの脱出せんとヤッキになってるのにもかかわらず、それを言下に否定してしまう“男”。ラストちかく思いもかけず訪れた脱出のチャンスを自ら棒にふった男の姿にマタンゴの菌糸がはった久保明の顔がダブった。 「安部公房全集018~」に収録の同作のシナリオにはいくつかの削られたシーケンスが散見される、DVD版の特典でもある“オリジナル版”ではそのいくつかを映像として垣間見れるのだろうか・ちょっとタノシミ。
by oka-cpc
| 2007-01-09 15:28
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