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4月23日午前10時30分よりシネマクレール丸の内2にて「ブラックブック」。 シネマクレール今月のラインナップ中、どうしても観ときたかった1本。 「ロボコップ」‘87「トータルリコール」‘90「氷の微笑」‘92・・・そして「ショーガール」‘95。今は亡きテアトル岡山やSY松竹文化でオナジミの、およそシネマクレールとは縁遠いサクヒン群でナらしたポール・ヴァーホーヴェン監督。 ハリウッドから10数年ぶりにカエった古巣のオランダで撮った歴史大作。ロマンチシズムとサスペンスを前面におしだした予告編を目の当りにして、ヴァーホーヴェンもオギョーギがよくなったモノだ・・・。などと思ってたら、とどろく銃声、飛び散る脳漿、アタマから汚物をぶちまけられるヒロイン・・・アタマからシッポの先までヴァーホーヴェン節全開のアクシュミぶりにウレシクなってしまった。 ナチスドイツの侵攻につれて、財産を投げ打ちながら脱出を図りながら内通者によってヒサンな運命をたどるオランダのユダヤ人たち。ドイツ軍の待ち伏せで皆殺しにあった一行中でただひとり生き残ったラヘル(カリス・ファン・ハウテン)。物語は復讐を胸にレジスタンスに身を投じる彼女を含む登場人物の大半が重ねる裏切りの連鎖。あんまりみんながウラギリまくるので一番あやしい公証人スマールがやっぱり黒幕だったことが判明するベタな展開がまるで気にならないほど。木の葉を隠すなら森の中、ヒトを隠すなら人ごみの中にならって裏切り者は裏切り者の仲にというワケか? 第2次大戦下のオランダというと、アタマに浮かぶのがリチャード・アッテンボロー監督の「遠すぎた橋」‘77。連合国側が、ノルマンディー上陸以来サイダイの敗北を喫したとされるマーケット・ガーデン作戦を描いた同作は公開当時からミリタリーマニアの友人たちのハゲしいツッコミをあびた底抜け超大作ながら、ボク個人としてはメインテーマの威勢のいいマーチと、悲壮感漂うエンドタイトルの落差がちょっと気に入ってたものだ。 オボロゲな記憶に残っってるのは情報伝達の不備から敵地に投下されてしまう物資を、命からがら回収してみれば中身は只のチョコレートというシーン。敗走し捕虜になったイギリス軍将校に、ドイツ兵がフルまうのも同じ包み紙のチョコレート。 日本の敗戦の象徴ともいえる“ギブミーチョコレート!”の掛け声ともあいまって、僕は戦争映画というとチョコレートを思い浮かべてしまうが、この「ブラックブック」の伏線の一部に使われていたのが印象深かった。往年のジョン・バリーのサウンドをホウフツとさせるアン・ダドリーのスコアとあいまってOO7の対極にあった“まじめスパイ”映画のエッセンスも感じさせてくれてるのがウレシイなっ。
by oka-cpc
| 2007-04-26 00:27
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