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「ピカソに見せたい!」読了。文中、ピカソが登場するのは、学生時代の著者が父親からの「他人とは違う方に行け」という教えに応え “それから仮想的を作った。私の場合はダイタンにもピカソだった。ご存知のように、ピカソはモチーフも技法もジャンルも越えて、様々な世界をあらゆるスタイルで表現し続けた怪物である。” と考えつく件り。 そのピカソに勝つにはどうしたらいいか?に対する結論が “ピカソが描かなかったものでなく、描けなかったものを描くしかない” と、いうもの。 このいかにも大胆を通り越してナンセンスな考えを目の当りにして思い出されるのが、ウィリアム・ガードラー監督の遺作となった奇想天外なオカルト映画「マニトゥ」‘78。 スーザン・ストラスバーグ演じるヒロインの背中に腫瘍のようにとりつき現代に甦ろうとする400年前のインディアンの悪霊。自然界のあらゆる精霊を味方につけた敵を迎え撃つために、ネイティブアメリカンの悪魔祓い師が目をつけたのが、もっともアタラしいコンピューターの精霊・・・・。 TV放映時に何度か拝見したが丁度ブームの兆しを見せていたスペースものSFの影響を反映してか宇宙空間と化した病室内をヒュンヒュン、バリバリとハゲしい光弾が飛び交うなんとも面妖なサクヒンであった。今にして思えば、こういうヘンテコさも極めることでヒトのココロを打つもんだな~。 ハナシがそれたが、同書はアーティスト山本容子が、NHKの番組「課外授業ようこそ先輩」の中の一篇として母校の小学生を相手にした授業のレポートである。彼女の授業は、生徒達が各々持ち寄った“絵にならない”と思うものをモチーフに絵を描かせるというもの。 洗濯バサミ、お風呂の栓、ストロー、輪ゴム、食パンの袋の口をとめる四角いプラスティク、レシート・・・・。小さすぎたり、単純だったりとヒトスジナワでいかない素材に悪戦苦闘するウチに絵を描くタノしさに目ざまていくプロセスがいきいきと伝わってくる。 “自由な発想”と日ごろヒトはたやすく呼ぶけれどそれを引き出すには、多大なセンスとテクニックを要するものなんだなと実感。 それと同時に同書に収録されたコドモたちの絵、ひとつひとつが著者がピカソにあてた手紙なんだろうな。
by oka-cpc
| 2007-08-24 15:21
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